- 宝石名
- アメシスト
(AMETHYST) - 和名
- 紫水晶
- 鉱物名
- クォーツ
- 誕生石
- 2月
- モース硬度
- 7
- 宝石ことば
- 平静、高貴
- 備考
- 結婚17年記念宝石
【解説】
アメシストは和名からもわかるように、紫色の水晶です。クォーツグループにはレッドやブルーなどの鮮やかな色がないのもあるためか、このアメシストがもっとも高価な宝石と言われています。紫色といえば高貴な色として知られており、この石はこくのあるパープルから淡いラベンダーカラーまで幅広く産出される紫の宝石の代名詞といっても過言ではないでしょう。美しいパープルの色の起因は地中の自然放射線と微量の鉄によるもの。しっかりと色が乗っているにもかかわらず、透明な輝きはクォーツいち高価というのもうなずけます。
古代ギリシャでは酒に酔わないお守りとされ、重宝されていました。その名前の由来もラテン語のamethystusが「酒」を意味するという説と、「酒に酔わない」を意味する説があり、お酒と深い関係があるようです。2月の誕生石として有名ですが、誕生石といえば国によってその月々で微妙に指定されている石が異なる中、アメシストはほとんどすべての国で2月の石として指定されています。
【エピソード】
アメシストは最も古くから人類に関わってきた宝石で、その歴史をさかのぼるとなんとヨーロッパでは25000年前の遺跡からアメシストの装身具が発見されています。中世では王冠や大司教の指輪に飾られるほど代表的な宝石でした。しかし、当時は非常に高価な石が、新鉱山の発見や主要産地であるブラジルの増産によって価格が低下し、高品質でありながらも入手しやすい宝石の1つとして現在に至ります。手頃な価格である程度の大きさの美しい石を手に入れることができる、カラーストーンの入り口としてぴったりの宝石かもしれませんね。