- 宝石名
- アクアマリン
(AQUAMARINE) - 和名
- 藍玉
- 鉱物名
- ベリル
- 誕生石
- 3月
- モース硬度
- 7.5~8
- 宝石ことば
- 沈着・勇敢
【解説】
アクアマリンはラテン語で「海の水」が起源とされています。
その名の通りインクルージョン(内包物)が少なく海の水のように透き通った輝きが特徴の宝石です。鉱物はエメラルドと同じベリルグループに属しますが、エメラルドの色の起源がクロムとバナジウムなのに対し、アクアマリンは鉄分が起因となっています。主要な産地としてはブラジル、ナイジェリア、ザンビア、モザンビーク、マダガスカル等があげられます。ブラジルのミナスジェライス州、サンタマリア鉱山では特に良質なアクアマリンが産出されていましたが、残念ながら現在では枯渇し閉山されています。
一方1991年頃から採掘が始まったアフリカのモザンビークでは、サンタマリア鉱山を思わせるような良質なアクアマリンが産出されており「サンタマリア」のコマーシャルネームを冠して流通しています。
【エピソード】
アクアマリンは比較的大きな結晶も産出されますが、1910年にミナスジェライス州のマラバヤで産出されたアクアマリンは 110.5kgもの重さで、長さ48.5cm、直径41~42cmもあったとか。この結晶は透明度が高く、天辺から除いても透き通っていたとも言われています。インクルージョンが少ないアクアマリンだからこその透明度だったのかもしれませんが、この結晶は残念ながら多くの石に分割されてしまいました。100kgを超える宝石、一度でいいから見てみたかったですね。