- 宝石名
- ダイヤモンド
(DIAMOND) - 和名
- 金剛石
- 鉱物名
- ダイヤモンド
- 誕生石
- 4月
- モース硬度
- 10
- 宝石ことば
- 不屈、純潔
- 備考
- 結婚60年記念宝石
【解説】
多くの人にとって宝石といえばダイヤモンドとなるのではないでしょうか。現在ではそのくらい有名なこの宝石ですが、かつては鮮やかな色を持つルビーやエメラルドの方が高く評価される時代もありました。では、何がきっかけで宝石の王様という地位を得たのでしょうか。
17世紀、ヴィンセント・ベルッシーという人が、それまでの「ローズカット」や「テーブルカット」というシンプルな形状を否定し、初めてブリリアントカットの原型となる「オールドマインカット」にたどり着きました。この瞬間にダイヤモンドは才能を引き出され、世界で最も美しい輝きをもつとして宝石の王様となったのです。
つまりダイヤモンドにとって美しさを引き出すにはカットがとても重要ということ。高い屈折率を活かすため、上から入り込んだ光を内部で正確に反射させ、見るものに向かって返す。これがダイヤモンドが美しく輝く秘密なのです。(関連記事:ダイヤに対する考え方)
【エピソード】
ダイヤモンドには、名前をつけられた有名なエピソードをもつものもあります。その中の一つ「ホープ」は45.5ctの大きなブルーダイヤモンド。持ち主を次々に不幸に陥れた宝石として有名で、マリーアントワネットも愛したと言われています。現在は最後の持ち主となった宝石商のハリー・ウインストンの手により、1958年にワシントン・スミソニアン博物館に寄贈され今日まで展示されています。