- 宝石名
- インペリアルトパーズ
(IMPERIAL TOPAZ) - 和名
- 黄玉
- 鉱物名
- トパーズ
- 誕生石
- 11月
- モース硬度
- 8
- 宝石ことば
- 友情、希望、潔白
- 備考
- 結婚16年記念宝石
【解説】
トパーズは古来から黄色い宝石の代名詞として使われてきた名称で、黄色の透明石には語尾にトパーズと付けられたフォールスネーム(誤称)
が非常に多く存在します。シトリンもそういった名称を付けられた宝石の一つ、1883年頃にとある宝石商が別鉱物のシトリンを「ゴールデントパーズ」と偽称して売りだしたことを始め、多くの業者が混同させる名前で取引を続けてきたため、その名残でシトリントパーズという誤称を耳にしたことがある方も多いかと思います。この一件からそれらを明確に区別するため、当時の皇帝(ドン・ペトロ)冠がつけられインペリアルトパーズと呼ばれるようになりました。
このインペリアルという特別な名称、全てにつくわけではありません。この宝石は黄色を始めとし、透明から青色まで幅広い色が存在します。トパーズを鉱物学的に見てみるとアルミニウム珪酸塩と弗素の化合物であるFタイプと、水酸基の化合物であるOHタイプに分けられます。一般的にはレディッシュカラーやシェリーカラーがそれに当たると認識されていますが、JJA・AGLの命名法では色に限らずOHタイプのものはインペリアルトパーズと分類されています。なお、弗素の含有量が増加すると屈折率が低くなり比重が高くなるため、2つのタイプは特徴での判別が可能となっています。
【エピソード】
幅広いバラエティカラーを有するトパーズですが、最大の産地はブラジルのミナスジェライス地方です。この石は大きな結晶が産出されることも多く、同地で見つかった世界最大の結晶は271kgもありニューヨークのスミソニアン博物館が所蔵しています。ここはあの有名なブルーダイヤ「ホープ」を始め、数々の歴史的な宝石や鉱物が展示されていますが、原石の他にカットされた20,000ctを超えるトパーズも見ることができます。