- 宝石名
- サファイア
(SAPPHIRE) - 和名
- 青玉
- 鉱物名
- コランダム
- 誕生石
- 9月
- モース硬度
- 9
- 宝石ことば
- 誠実、慈愛
- 備考
- 結婚23年記念宝石
【解説】
サファイアという言葉はラテン語で青を意味し、中世まではサファイアといえばラピスラズリのことでした。サファイアはルビーと同じくコランダムという鉱物のため、どちらも同じ鉱山から産出されますが、産地によってその比率は大きくことなります。主要な場所としてはスリランカやミャンマー、インドのカシミール地方などが有名です。特にカシミール産のサファイアは僅かに白味がかった柔らかなブルーが特徴で、その最高品質のものは「コーンフラワー(矢車菊)ブルー」と呼ばれています。現在では産出量が極端に少ない一方、主要なオークションのアンティークジュエリーには必ずと言ってもいいほど、カシミール産のサファイアが見られます。
同じ鉱物のルビーはクロムの混入で赤くなるのに対し、この宝石は鉄とチタンが起因で美しい青となります。赤色以外のコランダムはすべてサファイアとされますが、通常サファイアと言うと青いものを指し、その他の色はファンシーカラーサファイアと呼ばれます。
【エピソード】
サファイアを使用した歴史的なジュエリーといえばカルティエが製作したパンテール(豹)のブローチもその一つです。1948年、ウィンザー公爵が夫人のために作らせたこのブローチは、152.35カラットものカシミール産のサファイアの上に、ダイヤモンドのパヴェで埋め尽くされたパンテールが座っているというもの。現在はオークションに出品されたこの作品をカルティエが154万スイスフランで買い戻し、自身のコレクションに加えています。