- 宝石名
- タンザナイト
(TANZANITE) - 和名
- ゆう簾石
- 鉱物名
- ゾイサイト
- 誕生石
- 12月
- モース硬度
- 6~7
- 宝石ことば
- 空想
【解説】
グリーンやピンクの不透明な「ゾイサイト」という鉱物が、1960年代にアフリカのタンザニアで初めてブルー系の原石として発見されました。
その原石を加熱したところ美しい透明なブルーの宝石になったため、発見されたタンザニアの地名にちなんでタンザナイトと命名された、まだ歴史の浅い宝石です。特徴としては多色性を持っているため、白熱灯の元でパープル味を帯びた色を発色します。この多色性については国によっても評価が異るようですが、日本では色変わりが顕著な石が好まれるようです。
タンザナイトは、タンザニアのメレラニ鉱山が世界で唯一つの産地です。宝石のネーミングのように、タンザニアの夜の下でしか採掘することのできない、美しい大人のブルー。それだけでもこの宝石の魅力が充分伝わってきます。
【エピソード】
タンザナイトの鉱物であるゾイサイトが発見されたのは1805年のオーストラリアでした。この鉱物を発見者の収集家ゾイスにちなんでゾイサイトと名付けられたのに対し、タンザナイトは同じ鉱物でもブルーゾイサイトという名前では浸透しませんでした。「タンザナイト」という素敵な響きのネーミングを世にひろめたのは、ティファニー社のジェムコマーシャル。人気も高く広く知られている宝石にまで成長したのもこのネーミングがあったからこそかもしれません。