- 宝石名
- ルベライト
(RUBELLITE) - 和名
- 電気石
- 鉱物名
- トルマリン
- 誕生石
- 10月
- モース硬度
- 7~7.5
- 宝石ことば
- 寛大、潔白
【解説】
「ルビーに似た赤い石」という意味で名付けられたルベライトは、トルマリンのグループに属しています。
実はこの宝石、組成だけを見ると一般的に馴染みの深いピンクトルマリンと同じ…というよりも赤くて色の濃いピンクトルマリンなのです。では赤くて色の濃いピンクトルマリンはすべてルベライトと呼んでいいのかというと、そういうわけではありません。AGL(日本鑑別協会)とJJA(日本ジュエリー協会)で定められた色を基準に、その範囲内に収まる色のトルマリンだけが「ルベライト」を名乗ることが許されているのです。
トルマリンの産地といえば様々なカラーバリエーションを誇るトルマリンだけあって世界中にありますが、ルベライトだけに限定するとブラジルのミナスジェライス州が主要の産地となります。淡いピンクのピンクトルマリンも美しいですが、まったりと濃厚なルベライトの赤もうっとりするほど綺麗です。
【エピソード】
「ルビーに似た赤い石」という意味で名付けられたといいましたが、語源はルビーの語源の「ルビウス」から派生したと言われています。その名の通りルベライトの中にはルビーによく似た色の物もあり、当時はルビーと混ざって扱われていたという話もあるようです。ただルビーとは宝石の組成や輝き方が異るため、色味の似ている宝石でも比べてみればその違いははっきりと分かります。どちらの宝石も持っている人は、その違いを見比べてみるのも面白いかもしれません。